同じ五島・福江島出身の妻が、
幼い頃に祖母から歌ってもらってた
子守唄がありまして、それを書き起こすと
〇〇ちゃんば ぶんぶくに やったなら
ちょっぱげも なんも ながらかし
これから なんで くんでのもか
ギーッココン バーッココン
ギーッココン バーッココン
(〇〇のところは、子どもの名前が入ります)
となります。
訳すと、
〇〇ちゃんを 水汲みにやったら
ちょっぱげも 何もかも (川に)流してしまい
これから 何で (水を)汲んでのもう?
ってとこでしょうか。
ギーッココン バーッココンは
子どもを(あやすために)揺らす動作に合わせた音だと思います。
この歌の中の「ちょっぱげ」は、
僕も聞いたことがない言葉だったので
「五島雑学辞典」で調べてみたら、載ってました。
ちょっぱげ : 瓢箪をくりぬき、容器にしたもの。
サイズの小さなものは、ひしゃくとして用いた。
ということが書かれてあります。さらに、
「五島では、ちょっぱげに赤飯を入れて河童にあげていたが、
なぜか河童はいつも河の底まで持っていくことができなかった。
そこで人々は、河童がちょっぱげを恐れていることに気付き、
泉や小川の水汲み場にちょっぱげを置くようにしたところ
それから、河童にいたずらされることがなくなった」
とありました。
「という言い伝えがある」とかじゃなく、
河童は「いる」前提なとこがすごいですが、
実際五島のじいさんばあさんの中には河童を「いる」ものとして
話す人がいます。
僕も「昔はよく河童と相撲をとった」という話を聞いたことがあります。
まあ、いるっていうんだから、いるんでしょうね。