2009 年 10 月 28 日 のアーカイブ

五島のはなし(57)

人類ではじめて宇宙を旅した男
ガガーリンは「地球は青かった」という名言を残しました。
この言葉に匹敵するくらい
僕の中で重みがあり、かつ日本中いや世界中の人に
もっと広まってほしい言葉があります。
それは僕の父がかつて発した言葉です。

「あらかぶは、黒いほうがうまい」

あらかぶとは、カサゴという魚の五島での呼び名です。
僕のあらかぶへの偏愛については
以前も書きましたが、まだまだあらかぶについて
伝え切れていないところが多いと実感しています。

あらかぶは、同じあらかぶでも
住んでいる場所などの要因で
体色に違いがあるのです。
大まかに言うと、浅いところに住んでいるほうが色が濃く、
水深が深くなるほど体色が赤くなっていく。
そして、浅いところで釣れた、色の黒っぽいあらかぶこそが
いちばん味わいのよいあらかぶだ、という、
これはもう長年の経験、
五島の人の間で連綿と受け継がれてきた暗黙知の発露なのです。
ぜひ皆さんの毎日にも、この知恵をお役立てください。

「あらかぶは、黒いほうがうまい」

赤いあらかぶ。

赤いあらかぶ。

赤黒いあらかぶ。

赤黒いあらかぶ。

これが黒いあらかぶ。

これが黒いあらかぶ。

ちなみに黄色っぽいのも。

ちなみに黄色っぽいのも。

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