ガガーリンは「地球は青かった」という名言を残しました。
この言葉に匹敵するくらい
僕の中で重みがあり、かつ日本中いや世界中の人に
もっと広まってほしい言葉があります。
それは僕の父がかつて発した言葉です。
「あらかぶは、黒いほうがうまい」
あらかぶとは、カサゴという魚の五島での呼び名です。
僕のあらかぶへの偏愛については
以前も書きましたが、まだまだあらかぶについて
伝え切れていないところが多いと実感しています。
あらかぶは、同じあらかぶでも
住んでいる場所などの要因で
体色に違いがあるのです。
大まかに言うと、浅いところに住んでいるほうが色が濃く、
水深が深くなるほど体色が赤くなっていく。
そして、浅いところで釣れた、色の黒っぽいあらかぶこそが
いちばん味わいのよいあらかぶだ、という、
これはもう長年の経験、
五島の人の間で連綿と受け継がれてきた暗黙知の発露なのです。
ぜひ皆さんの毎日にも、この知恵をお役立てください。
「あらかぶは、黒いほうがうまい」