かずっち
小川三夫「不器用な言葉」
京都や奈良に修学旅行に行って、
歴史を好きになる、
仏像を好きなになる人はいるだろう。
けれども、宮大工を志す人は少ない。
銀行員の次男に生まれた小川三夫は、
法隆寺を見て、宮大工になろうと思った。
法隆寺棟梁の西岡に入門を頼むが断られる。
当時18歳だったが年を取り過ぎていると言うのだ。
そこで、道具の使い方を覚えるために
仏壇造りの修行に入る。
弟子だからって教えるんじゃないよ。
教えるというという親切さ、そういうものはないな。
昔の弟子を育てる徒弟制度はそういうものやったんやろ。