あの人のラブレター/ヘミングウェイ
アメリカの小説家、アーネスト・ヘミングウェイ。
「老人と海」、「武器よさらば」など代表作は多いが、
愛した女の数も多かった。
1945年。第二次大戦で、ヨーロッパ戦線から
キューバに戻ったヘミングウェイは、
恋人に、こんなラブレターを書いている。
きみに会えないのは実にこたえるんだ。
いまはなんとかやっているが、本当はきみが恋しくて死にたいくらいさ。
もしきみに万一のことがあったら、
つがいの相手に死なれた動物園の動物のように、おれも死ぬだろうな。
その後、恋人のメアリー・ウォルシュを新妻に迎えたヘミングウェイ。
実に、4度目の結婚だった。
恋多きノーベル文学賞作家は、ラブレターの書き方も巧い。