澁江俊一 13年1月26日放送
海の向こうで愛されている日本人 浅川巧
海の向こうで愛されている
日本人の話を
知っているだろうか。
浅川巧(あさかわたくみ)。
兄の伯教(のりたか)とともに
日本の植民地だった朝鮮に暮らし
土地の人々や、山々の木や草に、深い敬意を払った。
その清らかな目は
李朝の白磁や、家具・民具のなかに
当時、朝鮮の人々さえ気づかなかった美しさを発見し
日本に紹介した。
日本軍の行いに心を痛め、
朝鮮の人々が、その美しい文化に、
自ら目覚めることを願いながら、
41歳の若さで亡くなった巧の墓は
今もなお、韓国にある。