名雪祐平 13年5月26日放送
うさぎバブル 赤目の人々2
明治5年。
東京に空前の
うさぎバブルが発生した。
珍しい種類のうさぎは高額で売買された。
白い平凡なうさぎは毛に色をつけ、売られた。
人々は血眼だった。
田畑を売ってでも、うさぎを手に入れろ!
娘を売ってでも、うさぎだ!うさぎだ!
人なんか欺してでも・・・。
大きな社会問題になり、
つぎの年から
うさぎを飼うと重い税金がかけられるようになった。
『兎取締ノ議』
税金を払いたくない人々は
うさぎを殺して食べた。
その毛皮を服にして、ぬくぬくと寝た。