先駆者たち① 平賀源内
ああ非常の人 非常のことを好み
行いこれ非常 何ぞ非常に死するや
平賀源内の墓碑に友人の杉田玄白はこう記し、
稀代の天才の死を惜しんだ。
次々と新しいものに興味を持ち、
その世界に挑戦していく源内を、
人々は「非常の人」、型破りの人間と呼んだ。
医師であり画家であり、発明家。
脚本家、地質学者、事業家。
そして日本で最初のコピーライター。
いくつ肩書きをつけても追いつかない
桁外れのマルチ人間、平賀源内は
しかし、時代に受け入れられることはなかったという。
いや、そうではない。
時代が平賀源内に追いつけなかったのだ。