JartLover
陶芸のはなし 河合寛次郎の芸術論
文化勲章や人間国宝を辞退し、
無位無冠の陶芸家でありつづけた、
河合寛次郎。
自分を貫いてぶつけて
無条件に自他に迫って行く事が芸術だ。
つねにまず、自分の為につくる。
そんな作品たちが、
今も多くの人の眼を惹きつける。
JartLover
陶芸のはなし 河合寛次郎の芸術論
文化勲章や人間国宝を辞退し、
無位無冠の陶芸家でありつづけた、
河合寛次郎。
自分を貫いてぶつけて
無条件に自他に迫って行く事が芸術だ。
つねにまず、自分の為につくる。
そんな作品たちが、
今も多くの人の眼を惹きつける。
陶芸のはなし 北大路魯山人
近代陶芸を代表する芸術家、北大路魯山人。
その焼きものは、彼の食道楽から生まれたという。
料理を盛る器について、魯山人はこう語る。
古いものでは上等すぎる。
新しいものでは可哀想すぎる。
何百年もの時を経た名作では
自分の料理には重厚すぎ、
現代作家のものではしっくりこない。
自分の料理を盛る器がないことが、
自ら陶芸をはじめるきっかけとなった。
魯山人の器は、そのものだけを見ると
何か物足りない印象を受けるものもあった。
それは主役の料理の分だけ差し引いて作る、
魯山人の美学だったのだ。
使うことではじめて完成する芸術。
魯山人の器は、今日も料理が盛られるたび、
新しい作品に生まれ変わっている。
hfordsa
栗山英樹の哲学
「遅すぎる。全然ダメ。」
日本ハムファイターズ・大谷翔平の今シーズン初勝利、
プロ入り後初めての10奪三振にも、
栗山監督の表情は険しかった。
大リーグへ行く。日本ハムに入る可能性はゼロ。
そう言っていた彼に、
その夢を一緒に背負いたい、と説得した栗山だが、
プロ野球三年目を迎える大谷に対して、
厳しい言葉をかけ続ける。
栗山監督は言う。
「翔平はオレのことは大キライかもしれない。
でも、やりたいようにやる。」
誰よりも、その活躍を望むがゆえに、
本人よりも厳しくなる。
それが、人の夢を背負うことの覚悟かもしれない。
Norio.NAKAYAMA
弁護士・大渕愛子の哲学
ふなっしーが大好き、
持ち物も部屋もふなっしーだらけ。
弁護士、大淵愛子がふなっしーを愛するのは、
その「見た目」のかわいさだけではない、確かな理由がある。
大きな弁護士事務所からの独立。
仕事とプライベートの、オンオフのない生活。
「サイボーグみたい」と呼ばれたこともあった。
そんなときに出会った、ふなっしーというキャラクター。
ふなっしーは、世の中や他人の価値観から自由に生きている。
そう思うと、自分も「自分のままでいいんだ」と思えた。
そこから気を張っていたものがほどけていった。
「ふなっしーが大好き」と公言することで、
「変わってる」と言われることも多い。
でも逆にそれを、彼女は楽しみながら生きている。
Greg O’Beirne
綾小路きみまろの哲学
中高年のアイドル、
漫談家として知られる、綾小路きみまろ。
舞台では、そこまで言うかというほどの毒舌で
爆笑をさらう彼にも、信念がある。
「クソババアとは絶対に言わない」
舞台で言うジョークは、
お客さん全体に言っていること。
ひとりのお客さんをつかまえて、
目を合わせて言うことはない。
キャラクターとしてそうしている、
と言えばそうなのかも知れない。
でも、彼のこの言葉には、それ以上に、
中高年の人たちへの愛を感じる。
レイチャールズの哲学
ソウルの神様、レイチャールズは、
ジョークが好きだった。
自分の目が見えない、ということすら、
ジョークにしてしまう。
日本で公演を行った時、
若き日の、まだ調律師だったブラザートムが、
彼のピアノの調律を担当した。
この感謝を伝えるために言ったレイの一言は、
「キミの顔は覚えておくよ。」
その一言は、ブラザートムの生涯の宝物になった。
もし、あなたが、とっても些細なことで悩んでいたとしたら。
レイチャールズの、こんな言葉が聞こえてきそうだ。
「君たちは目が開いてるのに、何にも見えてないんだな。」
私の脚本術①「古沢良太」
映画は現実を変えない。
でも観た人の何かは変えられる。
脚本家古沢良太はその手応えを
映画「ALWAYS 三丁目の夕日」でつかんだ。
それ以来彼は常に、
これで世の中変えてやる
と原稿用紙に向かう。
彼はまずスタッフの想いを変える。
どんな理不尽な直しも喜んで受け入れる。
制約が増えるほど脳みその使ってない部分が、
もっと面白くしてやる
と燃えるのだそうだ。
作った人が納得できない作品に、
世の中が納得するはずがない。
スタッフが「自分の映画」だと思えて初めて、
観た人が「自分の映画」だと思ってくれる。
一人でも多くの人を前向きにすることで、
日本映画はまた一歩先に進める。
彼はそう信じている。
M.Christian
私の脚本術②「内田けんじ」
脚本はルービックキューブだ
映画「運命じゃない人」の脚本家
内田けんじは言う。
1面ずつ作ってたらいつまでも完成しない。
いいストーリーはすべての出来事が
6面同時に美しく収まる。
行き当たりばったりでは決してうまくいかない。
彼はまず登場人物と親友になることから始める。
どこで生まれ、何が好きで、どんな暮らしをしてるのか。
キャラクターが決まれば、行動が決まる。
行動が決まれば、物語が勝手に動き出す。
「ねえ、何か面白い話ない?」
彼は今日も親友に尋ねている。
JeffHBlum
私の脚本術③「三木聡」
脚本を書いてみたいが
何を書けばいいかわからない、
という人は意外と多い。
ドラマ「時効警察」などで知られる脚本家三木聡。
彼の発想法はそのタイトルと同じくらいユニークだ。
彼は心のオモチャ箱に1日1個ずつ
面白かった出来事をしまっていき、
ある程度溜まったらひっくり返す。
すると一見バラバラに見えた出来事に共通点が見つかる。
それこそ自分でも気づかなかった無意識のテーマ。
心の奥で自分が何を思っているのか。
映画を通じて発見できれば
それがベストの物語だ。
さて、あなたのオモチャ箱の底には
一体何が隠れているだろう。
私の脚本術④「横浜聡子」
すぐ理解できるものなんて最悪
映画「ウルトラミラクルラブストーリー」の
脚本家横浜聡子は理屈っぽいのが大嫌いだ。
観客の予想を徹底的に裏切るために、
テーマもあらすじも一切決めない。
結末を自分にもわからなくすることで、
脳みそで考えすぎる弊害を糾弾する。
彼女は世界に一発喰らわせたい。
頭、固くない?
と。
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