stevendepolo
私の脚本術⑤「筧昌也」
もしも人生にロスタイムがあったら?
しかもサッカーのように中継されたら?
もしも缶詰に人間が入ってたら?
しかも絶世の美女だったら?
ドラマ「ロス:タイム:ライフ」「美女缶」
で知られる筧昌也の脚本は、
「もしも」と「しかも」
でできている。
もしも設定が今までになく斬新だったら?
しかも遊び心がひとヒネリ加えられてたら?
彼の物語が色あせないのには
ちゃんと理由がある。
stevendepolo
私の脚本術⑤「筧昌也」
もしも人生にロスタイムがあったら?
しかもサッカーのように中継されたら?
もしも缶詰に人間が入ってたら?
しかも絶世の美女だったら?
ドラマ「ロス:タイム:ライフ」「美女缶」
で知られる筧昌也の脚本は、
「もしも」と「しかも」
でできている。
もしも設定が今までになく斬新だったら?
しかも遊び心がひとヒネリ加えられてたら?
彼の物語が色あせないのには
ちゃんと理由がある。
Infradept
私の脚本術⑥「園子温」
若い頃は食べるためにカルト教団や過激派に入った。
ハリウッドのプロデューサーに手ぶらで会いに行き、
口からでまかせで物語をでっち上げた。
「愛のむきだし」の脚本家園子温の人生は、
映画と同じく型破りだ。
「しちゃいかん」ということはない
と思うんですよ、映画に。
彼は人と同じであることを徹底的に拒否する。
コンビニに行って帰ってくるだけの生活をしてるから、
コンビニに行くだけの映画しか作れない。
日本は平和すぎるから、映画がどんどん大人しくなる。
恥や失敗こそ表現にとって最高の肥やし。
彼は映画という武器で戦う、
世界一平和なテロリストだ。
Neko1998
私の脚本術⑦「福田雄一」
リアリティって言葉が大嫌い
ドラマ「33分探偵」の脚本家福田雄一は言う。
起こるはずのない事件ばかり
ニュースや新聞を騒がす時代。
リアリティって一体何なんだ。
人間のさまざまな面を理解しなければ、
愛されるキャラクターは作れない。
完璧な人なんてどこにもいない。
カッコいいだけのヤツはカッコ悪い。
彼が描く登場人物たちは、
誰よりもリアリティに溢れている。
mhaithaca
私の脚本術⑧「行定勲」
いい脚本とは、ほどほどにダメな脚本のこと。
映画「世界の中心で、愛をさけぶ」の監督・脚本家、
行定勲は言う。
完璧な脚本からはそれ以上の映画は生まれない。
議論の余地を敢えて残すことで
自分がもっと面白くしてやる
とスタッフをヤル気にさせる。
岩井俊二という偉大な先輩の影に隠れ、
目立たなかったことが功を奏した。
今でも、
自分は何者でもない。
俺の映画なんか誰も何とも思ってない
と思う。だから決して偉ぶらないし、
自分の考えを押しつけない。
いつもの道がある日突然大きく逸れるように、
優秀な職人たちの手で物語を脱線させて欲しい。
彼の映画をいちばん楽しみにしてるのは、
きっと彼自身だ。
mhaithaca
作家たちの隠れ家/マーク・トウェイン
アメリカ、ニューヨーク州の南部、
エルマイラという小さな街。
その中心部から3キロほど離れた、
丘のてっぺんにたたずむ八角堂が
小説家、マーク・トウェインの書斎だった。
ここで「トム・ソーヤの冒険」をはじめ、数々の名作が生まれた。
石炭のストーブがあり、
大きな窓が6つ、小さい窓がひとつ。
そして幅の広いドア。
朝の10時から、ランチをとらず午後5時まで籠もり、
天気がいいと、丘の頂上に立って夕焼けを眺めたそうだ。
マーク・トウェインは、その光景をこんな言葉で喩えた。
「日没の最後の奇跡」。
作家たちの隠れ家/チャールズ・ディケンズ
ロンドンから、東におよそ50キロ。
イギリス南東部ケント州ロチェスターという町に、
小説家、チャールズ・ディケンズの屋敷があった。
道路を挟んで反対側の森には、
彼が書斎として使った建物。
スイス風に装飾されたこの山小屋で、黙々と執筆を重ねた。
二階には6つの窓と、
等身大の鏡が据えられている。
窓の外には麦畑が広がり、さらに遠くには、テムズ川。
ディケンズは、机の脇に双眼鏡を置き、
ときどき外を眺めていたそうだ。
隠れ家からの風景は、きっと格別だったに違いない。
作家たちの隠れ家/ロバート・ルイス・スティーヴンソン
南太平洋の小さな島、サモア。
イギリスの小説家、ロバート・ルイス・スティーヴンソンは、
この牧歌的な国で生涯を終えた。
代表作「宝島」と同様に、
彼の生き方は、まさに冒険そのものだった。
一目惚れした女性を追いかけ大西洋をめぐり、
そのままアメリカ大陸まで渡ってしまうのだから。
44歳という短い生涯のうち、最後の4年間を過ごしたサモア島。
山の麓に屋敷を構え、しばしば山頂に登っては
あたりを見渡し、いつか葬られる場所を探したそうだ。
彼は地球の中で、最も幸せな隠れ家を見つけていた。
作家たちの隠れ家/アーネスト・ヘミングウェイ
ノーベル賞作家、アーネスト・ヘミングウェイ。
彼の仕事場は、作品が仕上がるたび、女との関係が終わるたび、変わった。
最初の書斎は、パリのホテルの最上階にある小さな部屋。
つましい生活を支えたのは、年上の妻、ハドリーだった。
二番目の妻、ポーリーンのころの仕事場は、
フロリダ州の最南端、キーウエスト。
「武器よさらば」がここで生まれた。
そしてキューバにわたり、
三番目の妻、マーサと暮らしたのは
ハバナ郊外、フィンカ・ビヒアの大邸宅だった。
しかし彼が最も愛した場所は、海の上。
「ピラー」と名付けられたフィッシングクルーザーが、
本当の隠れ家だったのかもしれない。
そこは仕事からも妻からも逃げられる、たったひとつの聖域。
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