三島邦彦 15年11月28日放送
Yuya Sekiguchi
編み物のはなし 御手洗瑞子(みたらいたまこ)
編み物と港町は縁が深い。
遠い昔、
魚を捕まえるための網づくりから編み物は発達し、
セーターは漁師たちの仕事着として編まれてきた。
遠洋漁業の港町、
宮城県の気仙沼。
ここに、気仙沼ニッティングという会社がある。
この町の人々が昔から親しんできた手編み物を
世界に誇れる商品にすることで
復興の途上にある気仙沼の人々に
確かな希望を作り出した。
気仙沼ニッティングの若き社長、
御手洗瑞子はこう語る。
働くひとが「誇り」を感じられる仕事をつくりたい。
お客様が「大切にされている」とうれしく感じられる商品をお届けしたい。
そして世界中の人から素敵だと思われるものをつくっていきたい。
世界とつながる海を眺めながら、気仙沼ニッティングは進んで行く。