伊豆原浩太 15年11月29日放送
MIT-Libraries
パット・マクグラス 「化粧品売り場に通う女の子」
世界のメゾンが認めるトップメイクアップアーティスト、
パット・マクグラス。
クリエイティビティのルーツは
何よりもファッションに夢中な母・ジーンにあった。
パットが幼い頃、ジーンは決まって金曜日に、
彼女を連れて化粧品売り場へ出かけた。
当時珍しかった、黒人の肌に合うアイテムを探すためだ。
手元の化粧品を混ぜ合わせ、
肌の色になじむクリームをつくるのも日課だった。
パットは当時を振り返って言う。
「あの時は本当に金曜日が嫌いだったわ。化粧品売り場でいつも泣いていた。
でも不思議よね。当時の体験が、今のわたしをつくっているんだから。」