茂木彩海 16年1月24日放送
designmilk
北欧のはなし マリメッコのウニッコ柄
フィンランドで誕生した誰もが知るファブリックブランド、マリメッコ。
ブランドを象徴する柄に、ウニッコ柄がある。
この斬新な花柄を提案したのは、デザイナー、マイヤ・イソラ。
1964年、“花は生地になるよりもありのままのほうが美しいから”、
という理由で、今後花柄はプリントしないと公表していたマリメッコ。
マイヤはその方針への反発の意味を込めて
真っ赤で情熱的なこの花柄を描き、結果的には
見事コレクション入りを果たしてしまう。
彼女の哲学は、「徹底して失敗する自由」。
失敗を恐れず、自分が信じるものをつくる。
その意思が、温かみの中にも強さを感じるデザインに滲み出て、
今日も世界のどこかで誰かが、華やかなウニッコ柄に元気をもらう。