バレンタインデー⑤愛を描く人
たった3本の映画を撮って、
引退してしまった映画監督がいた。
リチャード・カーティス。
「ノッティングヒルの恋人」や、
「ブリジットジョーンズの日記」の脚本家としても活躍し、
ラブコメディの帝王という異名を持つ。
初監督作品が「ラブ・アクチュアリー」と聞けば、
彼の映画監督としての手腕は想像にかたくないだろう。
そんな彼が引退を決めた理由は、実に彼らしいものだった。
監督という仕事は、一つの場所にじっとしてはいられない。
結果、長い間、家族と離れなくてはならなかった。
そんな時間の使い方は、もうしたくない。
大切な時間を、愛すべき家族や友人と満足のいくまで過ごしたいんだ。
愛を描ける人は、愛をたいせつにできる人。
今日は、愛を伝える日。