佐藤延夫 16年4月2日放送
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和菓子の源流 鶯餅と秀吉
春を呼ぶ和菓子、鶯餅。
求肥などで餡をくるみ、青大豆のきな粉をかけたものが一般的だが、
誕生したのは今から400年以上前のことになる。
現在の奈良県、郡山城の城主だった豊臣秀長は、
兄、秀吉を茶会に招く際、珍しい菓子をつくるように命じた。
御用菓子司(ごようかしつかさ)であった菊屋治兵衛(きくやじへい)は、
粒餡を餅で包み、きな粉をまぶした餅菓子を考案する。
その味に感銘を受けた秀吉公は、
鶯餅という名前を与えたそうだ。
秀吉も認めた銘菓は、春の風物詩になっている。