三島邦彦 16年6月25日放送
OiMax
雨や植物や木のはなし カレル・チャペック
チェコの国民的な作家、
カレル・チャペックは、
自宅の庭の土いじりを何より愛した園芸家だった。
彼の代表作の一つに、
『園芸家12ヶ月』という本がある。
夏は日照りを心配し、
冬は春の準備に忙しい。
植物の成長を巡り一年中続く悩みや喜びは、
出版から80年以上が経つ今も
国境を超えて園芸家たちを深くうなずかせ、
人々を園芸の世界に引き込んでいる。
雨の日も晴れの日も
植物と向き合い続ける
園芸家という生き方について、
チャペックはこう言っている。
われわれ園芸家は未来に生きているのだ。
バラが咲くと、来年はもっときれいに咲くだろうと考える。
本物、いちばん肝心のものは、わたしたちの未来にある。