澁江俊一 16年9月11日放送
Diliff
残された言葉たち
「ものすごくうるさくて、
ありえないほど近い」
9.11後のニューヨークで
悲劇から立ち直ろうとする人々を描いた
珠玉の映画。
9.11のテロに巻き込まれ
突然父親を失った少年が
父の遺品から、
小さな鍵とBlackと書かれた封筒を見つける。
少年はニューヨーク中のBlackさんを訪ねて
鍵の秘密を聞いて回る。
監督は名匠スティーブン・ダルドリー。
彼は撮影前、出演者たちに
アメリカでは放送されていない
9.11の遺族たちの
ドキュメンタリー映像を見せた。
「心配しないで、わたしは大丈夫」
「みんなを愛しているよ」
悲劇のさなか、
家族を励まし、悲しませないために
残された言葉たち。
その優しさが
何度も見直したくなる名演技を支えている。