今夜はクリスマスイブ 桐島洋子
今夜はクリスマスイブ。
世界中でクリスマスパーティが開かれる。
パーティは苦手だけれど、
行かなくてはいけないという人へ。
昭和の文筆家で、
ウーマンリブの第一人者、
桐島洋子は、こう励ます。
よい人付き合いに勝るごちそうが
この世にあろうかと思う。
もっと欲張って、人生を、人間を、出会いをむさぼろう。
今夜はクリスマスイブ 桐島洋子
今夜はクリスマスイブ。
世界中でクリスマスパーティが開かれる。
パーティは苦手だけれど、
行かなくてはいけないという人へ。
昭和の文筆家で、
ウーマンリブの第一人者、
桐島洋子は、こう励ます。
よい人付き合いに勝るごちそうが
この世にあろうかと思う。
もっと欲張って、人生を、人間を、出会いをむさぼろう。
今夜はクリスマスイブ ロバート・メイ
1938年、アメリカ、シカゴ。
通信販売会社の広告宣伝部で
コピーライターの仕事をしていた
ロバート・メイは、娘のバーバラからこう言われた。
どうしてうちのママは、みんなと違うの?
当時、ロバートの妻は重い病気にかかっており、
その治療費でロバート一家は貧しい生活を強いられていた。
「みんなと違う。」そのことに悩む娘のために
ロバートは一つの物語を書いた。
真っ赤なお鼻のトナカイさんは
このフレーズから始まる物語は、
ロバートの従兄弟の手によって歌になり、
やがて世界に広まった。
赤鼻のトナカイは、
今も世界中で
みんなとの違いに悩む人を
笑顔に変えてくれている。
今夜はクリスマスイブ 岩田徹(いわたとおる)
北海道砂川市にある本屋「いわた書店」。
へんぴな場所にありながら、
いま日本でいちばん忙しい本屋と言われている。
店主の岩田徹さんのもとには、
毎月3000通ものメールが届く。
そのメールは「カルテ」と言われ、
どんな本を求めているか
どんな人生を送ってきたかを
事細かに記入する必要がある。
カルテをもとに、
岩田さんが1万円分の本を選ぶ。
そして、遠く離れたひとりひとりの元へ
処方箋のような本が届く。
岩田さんは毎日、サンタクロースのように忙しい。
今夜はクリスマスイブ こぐま社
『しろくまちゃんのほっとけーき』などで知られる
絵本の出版社、こぐま社。
子どもたちに、クリスマスの起源を
教えるためにつくられた
『クリスマスおめでとう』という絵本がある。
イエスキリストがうまれたその日、
羊たちも、天使たちも、空の星までもみんな、いそいそと現場に向かう。
こんな言葉を口にしながら。
みんなが まっていた うれしいことって なんだろう
街に溢れるあたたかい祝福感が、
絵本をめくると伝わってくる。
今夜はクリスマスイブ オーギー・レン
クリスマスになると、見たい映画がある。
たとえば、ウェイン・ワン監督による、1995年作の作品「スモーク」。
原作の小説の名前を
「オーギー・レンのクリスマスストーリー」という。
この物語の登場人物たちは
どうしようもない嘘をつく。
つくしかなくて、つく嘘たち。
主人公のオーギー・レンもまた、
かつて、ある人を嘘でだました経験をとつとつと語る。
それを聞いていた常連客は、その嘘についてこう答える。
本当にいいことをしたな。
人を幸せにした。
生きていることの価値だ。
さあ、今年のクリスマスは
世界中でどんな嘘がつかれるのだろう。
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