宇宙のはなし 宇宙との距離
アメリカの政治学者、ダニエル・デュードニーは言った。
宇宙は世界中の人から、たった80マイルだ。
多くの人にとって、首都より近い。
イギリスの天文学者、フレッド・ホイル も言った。
もし、あなたの車が真上に走れるなら、
1時間のドライブで宇宙へ行けるよ
そういわれると、夜空の星に手をさしのべて
捕まえてみたくなりませんか?
宇宙のはなし 宇宙との距離
アメリカの政治学者、ダニエル・デュードニーは言った。
宇宙は世界中の人から、たった80マイルだ。
多くの人にとって、首都より近い。
イギリスの天文学者、フレッド・ホイル も言った。
もし、あなたの車が真上に走れるなら、
1時間のドライブで宇宙へ行けるよ
そういわれると、夜空の星に手をさしのべて
捕まえてみたくなりませんか?
宇宙のはなし ジム・ラヴェル
実はアメリカでは宇宙飛行士は
離婚率が高いという説がある。
宇宙という過酷で特殊な場所が、
恋人たちを離ればなれにするのだ。
そんな中、アポロ13号の船長、ジム・ラヴェルは
幼馴染みのマリリンと一生を添い遂げた、
おしどり夫婦としても知られている。
月面着陸の夢は叶わなかったが、地球上での幸せは叶えたのだ。
そんな彼が残した言葉がある。
月で親指を立てると、親指の裏に地球が隠れる。
我々はなんと小さな存在だろう。だがなんと幸せだろう。
Mugu-shisai
宇宙のはなし 三島由紀夫の解釈
三島文学としては異例の
宇宙人やUFOが登場する小説、「美しい星」。
物語の主役は、埼玉県に暮らす四人家族。
地球で暮らしながら自分たちは宇宙人である
という自覚を持っていて、
人類滅亡の危機を救うべく奮闘する姿が描かれる。
この小説を書く数年前、私は「空飛ぶ円盤」に熱中してゐた。
しかし、どんなに努力しても、円盤は現はれない。
そこで私は、「空飛ぶ円盤」とは、一個の芸術上の観念に
ちがひないと信じるやうになつたのである。
宇宙にあこがれながらも、一方で
「空飛ぶ円盤」は観念であり、芸術なのだと説く三島の解釈に
なんとなく納得してしまうのは
宇宙をテーマにした芸術作品がこの地球に星の数ほど存在するから。
これからも、私たちは夜空を見上げ、宇宙を想い、
またあたらしい作品を生み出していくのだろう。
宇宙のはなし 野口聡一の言葉
アジアを代表する宇宙飛行士、野口聡一。
宇宙での経験談としてこんな感想を述べている。
最初に驚くのは、動くものは止まって見えて、
止まっているものは動くことかな。
謎かけみたいですけど、この二つは大きいと思います。
時には凝り固まった常識を捨て、違う目で物事を見る。
宇宙にだって、大切にしたい教訓は溢れている。
宇宙のはなし 木村資生の言葉
生物学における世界最高レベルの賞、ダーウィン・メダル。
その権威ある賞を日本で唯一受賞している遺伝学者が、
木村資生(もとお)だ。
彼が提唱する哲学の名は、
「サバイバル・オブ・ザ・ラッキエスト」。
環境に適応したものが生き残って進化するという、
ダーウィンの適者生存の理論に対し、
運のいいものが生き残るという
生物進化の新しい原理を唱えた。
木村は言う。
生き物が生まれる確率というのは
一億円の宝くじに
百万回連続で当たったのと同じくらい
すごいことだ。
私たち人間は、ひとりひとり
この宇宙に奇跡的な確率で生まれてきたのだ。
その奇跡に感謝できる時、きっと
きょう見える世界が星空のように輝いてくる。
宇宙のはなし ウイリアム・アンダース
人類史上はじめて
月の周回軌道上を有人飛行した、アポロ8号。
ミッションの途中、クルーたちは
月の地平線上を、青く美しい地球が昇る様子を
目の当たりにした。
「日の出」ならぬ「地球の出」。
その様子を撮影した宇宙飛行士、
ウィリアム・アンダースは、こんな言葉を残している。
我々は月を探索するためにここまでやってきた。
しかし、最も重要な発見は地球そのものだった。
宇宙のはなし スルタン・ビン・サルマン
あまりにも近くにあると、
その存在の大切さに気づかないことが多い。
なんて言うと、恋愛の格言や仕事の秘訣みたいだけれど、
距離があるからこそ見える価値というものはある。
たとえば宇宙スケールの距離で。
1985年に、スペースシャトル・ディスカバリー号に乗った
サウジアラビア初の宇宙飛行士、
スルタン・ビン・サルマンはこんな言葉を残した。
最初の一日か二日は、みんなが自分の国を指さした。
三日目、四日目は、それぞれ自分の大陸を指さした。
五日目、私たちの目にうつっているのは
たったひとつの地球しかないことがわかった。
宇宙のはなし バズ・オルドリン
宇宙飛行士バズ・オルドリンの名を
知っている人は、あまり多くないかもしれない。
人類史上初めて月面に降り立ったアームストロング船長に続いて、
二番目に足跡を残した人物だ。
と言ってもやっぱり記憶に残りにくいだろうか。
では、もうひとつ。
バズ・オルドリンは、一本のボールペンで
月面からの帰還を成功させた人物、でもある。
どういうことかというと、
月着陸船イーグルの離陸スイッチが
アポロ11号に戻る前に壊れてしまったのだった。
オルドリンがとっさの機転で、
ボールペンを機械にさして代用しなかったら。
ほら、ちょっと忘れられない人物でしょう。
Copyright ©2009 Vision All Rights Reserved.