2017 年 2 月 18 日 のアーカイブ

伊藤健一郎 17年2月18日放送

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ギターウルフの話 ロケット

日本が世界に誇るジェットロックンロールバンド、ギターウルフ。
メンバーの1人、ギターのセイジは言う。

 人生はロケットだ。
 一生なんて、宇宙の広大さの中では一瞬でしかないわけだし、
 俺たちは一生分の燃料を積み込んで、
 もの凄いスピードでぶっ飛ばさないともったいない。

セイジは、自分のことを、世界でも指折りの下手なギタリストだという。
だがしかし、テクニックはどうであれ、時代が彼らを無視できなかった。

 どんなにくだらない言葉でも、
 その人間の思い込みや思い入れを吹き込めば、
 それは命がある歌なんですよ。
 つまりロックンロールなんです。

結成から30年あまり。走り続ける狼は吠える。

 止まって得られるサティスファクションなどない。

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伊藤健一郎 17年2月18日放送

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kaex0r
ギターウルフの話 ベースウルフ

日本のガレージロックバンド、ギターウルフ。
ベースウルフことU.Gは、二代目のベーシストだ。
初代ベースウルフのビリーが急逝し、その後を継ぎ加わった。

加入当時のU.Gが好んだ音楽はヒップホップ。
ロックンロールは、ギターウルフしか知らなかった。

それでも新メンバーとして招かれたU.G。
採用理由は、実にシンプルだった。

 ベースを手にしたこともない。
 ただ、島根の田舎でたいそうな不良だった。

ギターウルフ曰く、ロックンロールは、
一にルックス、二に気合い、三にアクション!

唯一無二のベーシストに進化したU.Gは、
惜しまれつつも今年、ギターウルフを去る。
つまり、ギターウルフは新たにベーシストを募集するわけだが、
彼らの公式ホームページに打ち出された条件はただひとつ。

 海外でぶっ飛ばせる奴!

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伊藤健一郎 17年2月18日放送

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axlright
ギターウルフの話 キャロル

日本のガレージロックバンド、
ギターウルフはアメリカツアーの最中に、こう吠えた。

 ユー ハブ エルヴィス!
 ウィー ハブ キャロル!

本能むき出しの爆音で、全米を熱狂させたギターウルフ。
ジャパニーズロックの血を引く狼は、
最高にゴキゲンな夜、決まった曲でアンコールにこたえる。

YAZAWAの名曲“アイ・ラブ・ユー、OK”

 I love you, OK この世界に
 たった一人のおまえに 俺の愛のすべてを捧げる

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伊藤健一郎 17年2月18日放送

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masao nakagami
ギターウルフの話 タイトル

ガレージロックバンド、ギターウルフのセイジ曰く、

 いいタイトルさえ思いつけば勝ったも同然。

火星ツイスト、ガソリン子守歌、ソ連のヒロシ、チラノザウルス四畳半…
出会うはずのなかった単語と単語が結びつき、ウルフのロックは産声を上げる。

マグマ信長という曲には、こんな歌詞がある。

 野望なかばの 切腹シェイキン 炎の中の 本能寺
 … あいつは、ヤバい マグマ信長

壮絶な死に際は、まさにロックンロール。
本能寺の変から、400年のときを経て復活した信長も、
さぞかし本望だと思います。

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伊藤健一郎 17年2月18日放送

170218-05
PharPhoto
ギターウルフの話 悩み?

1987年に結成された、3ピースバンド、ギターウルフ。

狼たちが放つサウンドは、まるで暴力だ。
「音がデカ過ぎて、機材がイカれる」
「ライブの爆音と状況は命の危険さえ感じる」

とあるライブ終わりに、1人の男がギターのセイジに叫んだ。

「悩みがぜんぶ吹っ飛びました!」

すると、セイジは笑ってこう返した。

「悩み?そんなのあってどうするんですかー!」

ロックンロール。

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