茂木彩海 17年7月30日放送
青のはなし 荀子の青
孔子や孟子と並んで知られる儒教家、荀子。
孟子が性善説を唱えた一方で、
荀子は性悪説を唱えたことで知られている。
人間は本来「悪」である。だからこそ悪にそまらぬよう
努力や勉学が必要なのだ、と説くその言葉は、ことわざとして今でも用いられている。
青は藍より出でて藍より青し
藍草と青色の関係性を師匠と弟子にあてはめて、
学問や努力により持って生まれた資質を越えることができるという意味を持つ。
性善説か性悪説か。決着は未だつかないが、
もっと青く染まりたい。青くなってやる。
そんな想いや決意が人間をよりよいものに導いているのかもしれない。