茂木彩海 17年9月24日放送
涙のはなし 辻征夫のことば
めそめそしない!
そんなことで泣かないの!
そう言われて育つ子供時代があるからだろうか。
大人にとって、涙はちょっと恥ずかしくて
人に見られたくないもの。
そんな涙について、
詩人、辻征夫はこんな言葉を残している。
泣きたいときにはたくさん泣くといい。
涙がたりなかったらお水を飲んで、泣きやむまで泣くといい。
涙のなかには、ことばで説明できない想いがつまっているもの。
無理矢理止めないで、涙が出るだけ出してやる。
そんな表現方法が、気持ちを落ち着かせることだってある。