inefekt69
作家と京都 夏目漱石
夏目漱石は、生涯で四回、京都を訪れている。
最初は26歳の夏、親友の正岡子規とともに。
そのとき衝撃を受けたのは、
初めて口にする食べ物「ぜんざい」だった。
汁粉に目がない漱石は、その味を絶賛している。
41歳の冬。二度目の京都では、
厳しい寒さに舌を巻いた。
その後も、43歳の秋。
亡くなる前の年、49歳の春にも京都を旅している。
そして、こんな言葉を残した。
「見る所は多く候 時は足らず候。」
11月の京都は、
時間がいくらあっても足りなくなりそうだ。