佐藤延夫 18年2月3日放送
小説の舞台 フランソワーズ・サガン
太陽の光を浴びて青く輝く海。
上から見下ろすと、白い模様のようにクルーザーが浮かぶ。
フランス南部、イタリアとの国境付近にあるリゾート地、
リヴィエラ海岸は、小説「悲しみよ こんにちは」の舞台となった場所だ。
当時、フランソワーズ・サガンは18歳。
作品がベストセラーとなりメディアの注目を浴びたが、
薬物やギャンブルで身を滅ぼすことになる。
サガンの有名な言葉をひとつ。
「ハッピーエンドで終わる偉大な小説はありません。」
それはまるで、彼女の生き様のようでもある。