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花火について 割物
打ち上げ花火の代表的な形を割物と呼び、
「菊」と「牡丹」の2種類に分けられる。
「菊」は、中心から外に向かって長く尾をひく。
一方「牡丹」は、開花したらすぐ、特定の色になっている。
それは、花火玉の中に「引き」という火薬の層があるかないかの違いだそうだ。
余韻の残る花火がいいか、潔くパッと消える花火か。
そんなことを考えながら眺める夜空も、いいものだ。
今日8月4日は、
全国で多くの花火大会が開催される。
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花火について 割物
打ち上げ花火の代表的な形を割物と呼び、
「菊」と「牡丹」の2種類に分けられる。
「菊」は、中心から外に向かって長く尾をひく。
一方「牡丹」は、開花したらすぐ、特定の色になっている。
それは、花火玉の中に「引き」という火薬の層があるかないかの違いだそうだ。
余韻の残る花火がいいか、潔くパッと消える花火か。
そんなことを考えながら眺める夜空も、いいものだ。
今日8月4日は、
全国で多くの花火大会が開催される。
花火について 工程
花火の玉の中には、
2種類の火薬が詰められる。
ひとつは、花火を爆発させるための「割火薬」。
もうひとつは、光や色を発する火薬で、「星」と呼ばれる。
割火薬と星の間には、
お互いが混ざらないように「間断紙」という和紙を挟み、
さらに全体を「玉皮」という丈夫な紙で包み込む。
もちろん、ほとんど手作業で行われる。
花火は、夏の夜に一瞬で消えてしまう
日本の伝統工芸品なのだ。
花火について 浮世絵
江戸時代の錦絵を見ると、
当時の花火の様子を知ることができる。
たとえば、五雲亭貞秀による
「東都両国ばし夏景色」。
何艘もの船が隅田川を埋め尽くし、
いたるところに出店があり、
橋の上には人の群れ。
しかし、一晩に点火される花火は、
わずか20基くらいだったという。
時代は変わり、
今では2万発、3万発も珍しくない。
浮世絵師が見たら、さぞ驚くことだろう。
花火について 色
夜空を見上げれば、赤、青、緑。
さまざまな輝きを放つ現代の花火と違い、
江戸時代の花火は、地味で暗めの橙色だった。
その理由は明快で、
派手に燃焼する材料がなかったからだ。
当時使用した黒色火薬の原料は、
木炭、硫黄、硝石が基本となり、
やがて鉄粉や樟脳、松ヤニなどを混ぜるなど
工夫を凝らした。
マッチのように鮮やかな色を出す
強力な酸化剤、塩素酸カリウムや
金属化合物が手に入ったのは、
明治時代以降となる。
テレビの時代劇で花火のシーンに出くわしたら、
その色を見てみよう。
あまりに鮮やかな花火だったら、
それは偽りの花火だ。
花火のこと 歴史
日本で最初に花火を見たのは、
徳川家康、または伊達政宗、という2つの説がある。
三代将軍、徳川家光も花火を好んだが、
そのブームは庶民にまで広がり、火事が多発する。
家光は5回にわたり、花火禁止令を出す羽目になった。
両国の花火が始まったのは、八代将軍、吉宗のころだ。
大飢饉とコレラの流行で亡くなった人々を弔う水神祭が、
その始まりとされている。
多くの人が夢中になれる花火だが、
夜空を見上げる一瞬、悲しいことを忘れられるのも、花火だ。
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