こたつの話 日本の家とこたつ
日本の冬の風物詩といえば、こたつ。
鎌倉時代に書かれた徒然草にも
「家は夏に合わせる」とあるように、
昔から日本の家屋は、
風通し良くつくられていました。
そのため、冬は部屋全体が温まりにくく、
冷たい空気が下に溜まって、
下半身を冷やしてしまいます。
床に座る日本の暮らしには、
こたつが理にかなっているのです。
たとえ下火になっても、
日本の冬からこたつが
絶滅することはない気がします。
こたつの話 日本の家とこたつ
日本の冬の風物詩といえば、こたつ。
鎌倉時代に書かれた徒然草にも
「家は夏に合わせる」とあるように、
昔から日本の家屋は、
風通し良くつくられていました。
そのため、冬は部屋全体が温まりにくく、
冷たい空気が下に溜まって、
下半身を冷やしてしまいます。
床に座る日本の暮らしには、
こたつが理にかなっているのです。
たとえ下火になっても、
日本の冬からこたつが
絶滅することはない気がします。
Kunitaka NIIDATE
こたつの話 室町時代のこたつ
室町時代の冬にもこたつがありました。
熱源は、囲炉裏。
消えかけの炭に灰をかけてから
その上に脚のついた台を置き、
布団をかぶせるスタイルです。
こたつからなかなか出られない人は、
「こたつ弁慶!」と呼ばれていたそうです。
今でもいますよね、こたつ弁慶。
時代につれてモノは変わっても、
ヒトというのは変わりません。
こたつの話 こたつ開き
江戸時代には、「こたつ開き」の日がありました。
武士の家では旧暦で10月最初の亥の日、
庶民は2回目の亥の日になると、
こたつを部屋に出すのです。
なぜ亥の日かといえば、
摩利支天と呼ばれる炎の神である亥は、
防火の神でもあったから。
当時の囲炉裏を使ったこたつは
火傷や火事が絶えず、
防火は人々の切実な願いだったようです。
こたつの話 イランのこたつ
日本から7000キロ離れた国、イラン。
首都テヘランが東京とほぼ同じ緯度にあるイランには、
コルシと呼ばれるこたつがあります。
意外と冬は寒いのです。
こたつにはみかんが定番ですが、
コルシにはざくろ。
冬になると農業ができず、夜が長いため、
コルシには自然と家族が集まってきます。
コルシを囲んで聞くおじいちゃんおばあちゃんの昔話や
お父さんお母さんの思い出話が、
イランの家族のきずなを温めてきたのです。
こたつの話 ねこはこたつで
「ねこはこたつで丸くなる」と歌われるように、
ねこはこたつが大好きです。
どうしてでしょう。
ひとつは暖かいから。
それと、暗くて狭いからです。
野生動物だった頃、敵から身を隠していたねこ。
その名残で暗く狭い場所にいると、
本能的に安心できるのです。
のぼせないよう気をつけてあげながら、
いっしょにこたつで丸くなりましょう。
幸せそうな姿は見るだけでこころが温まりますしね。
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