エルガーと五人のミューズ ヘレン
ミューズは芸術を司るギリシャ神話の女神だが、
芸術家が崇拝する女性もミューズと呼ばれる。
イギリスの作曲家エルガーの最初のミューズは
近所に住むヘレン・ウィーヴァーだった。
エルガーははじめての海外旅行の折に
ライプツィヒに留学中のヘレンを訪問し、
やっと婚約にまでこぎつけた。
しかしこの婚約は翌年になって
理由もわからず解消され、
エルガーは悲嘆にくれる毎日を送った。
エルガーのいくつかの作品には
彼女の愛称やイニシャルが散りばめられている。
エルガーと五人のミューズ ヘレン
ミューズは芸術を司るギリシャ神話の女神だが、
芸術家が崇拝する女性もミューズと呼ばれる。
イギリスの作曲家エルガーの最初のミューズは
近所に住むヘレン・ウィーヴァーだった。
エルガーははじめての海外旅行の折に
ライプツィヒに留学中のヘレンを訪問し、
やっと婚約にまでこぎつけた。
しかしこの婚約は翌年になって
理由もわからず解消され、
エルガーは悲嘆にくれる毎日を送った。
エルガーのいくつかの作品には
彼女の愛称やイニシャルが散りばめられている。
エルガーと五人のミューズ 妻のアリス
ミューズは芸術を司るギリシャ神話の女神だが、
芸術家が崇拝する女性もミューズと呼ばれる。
イギリスの作曲家エルガーの妻アリス・ロバーツは
上流階級の出身で
エルガーと出会ったとき、
すでに小説家としてデビューを果たしていた。
しかし、アリスは家族の反対を押し切って結婚し、
ペンを捨ててエルガーのマネージメントに徹した。
エルガはこの献身的なミューズに尊敬と感謝を捧げ
こんな言葉を残している。
「私の作品を愛するのなら、まず妻に感謝すべきだ」
エルガーの「愛の挨拶」は妻アリスに贈られた曲である。
エルガーと五人のミューズ ウインドフラワー
ミューズは芸術を司るギリシャ神話の女神だが、
芸術家が崇拝する女性もミューズと呼ばれる。
イギリスの作曲家エルガーが
45歳のときに出会ったミューズは
政治家の夫人だった。
彼女は芸術の香りがした。
エルガーは彼女をウインドフラワーと呼んだ。
エルガーは彼女にピアノ協奏曲を贈ろうと考えた。
しかし新しく作曲に取りかかっても
バレエ音楽や交響曲に流用してしまい、
とうとう未完成のままエルガーは亡くなってしまう。
ミューズを賛美するにも時間が必要なのだ。
エルガーと五人のミューズ 謎の女性
イギリスの作曲家エルガーの変奏曲「エニグマ」は
いわば音楽による肖像画で
エルガーの家族や友人を一人づつ描く変奏曲だ。
そのモデルはひとつを除いて解明されている。
解明されていない曲のモデルには二人の候補者がいる。
謎の曲には「海」や「航海」をキーワードにする
メロディが含まれているところから
ニュージーランドへ移住した元婚約者のヘレン、
もうひとりはオーストラリアへ旅立った
エルガーのミューズ、メアリー・ライゴン。
さて、この謎が解けるのはいつのことになるのやら、
エルガーと五人のミューズ ヴェラ
1931年11月
イギリスの作曲家エルガーは
ロンドン交響楽団とのリハーサル中に
第一バイオリンの女性と目が合った。
女性の名前はヴェラ・ホックマン。
70代の半ばのエルガーと
30代の半ばのヴェラの交際がはじまった。
妻を亡くして以来、意欲が後退していたエルガーに
再び活力が訪れた。
オーケストラを指揮し、
オペラや交響曲の注文も受けた。
エルガーの交響曲第3番は
ヴェラがいなかったらこの世になかっただろうと言われている。
ミューズは芸術家の意欲を引き出すのである。
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