小野麻利江 19年2月24日放送
nyanchew
雪のはなし 雪と花
平安時代の歌人、
素性法師(そせいほうし)が詠んだ、雪の和歌。
春たてば 花とや見らむ 白雪の
かかれる枝に うぐひすぞなく
白雪が降りかかった枝で、うぐいすが鳴いている。
立春も過ぎたので、
白い雪が、花に見えているのだろうか。
雪を散る花に例えるのは、和歌の通例だが、
春を待ちわびる気持ちを、
素性法師が、せっかちなウグイスに
託したように思える、そんな和歌。
今日は2月24日。春はきっと、遠くない。