命がけのお茶
戦国時代の日本で
大流行していた茶の湯。
戦国武将にとって
狭い茶室で茶を点てて
ゆっくり味わうことは
命を懸けて戦い
死ぬことが身近にある日々の中で
なによりの癒しだった。
明日死ぬかもしれない。
というあまりに過酷な状況で
花や茶菓子に移ろう季節を感じながら
味わう茶の味。
いま私たちが仕事の合間に飲むお茶とは
密度がまったく違っていただろう。
時々でいい。
私たちも武将たちに倣い
いま生きていることに感謝しながら
いつものお茶を命がけで
味わってみたいものだ。