2019 年 8 月 3 日 のアーカイブ

佐藤延夫 19年8月3日放送


Dakiny
金魚の話  琉金

夏の涼を運ぶ、金魚。
室町時代に中国から伝わり、
ブームになったのは江戸時代。
大陸から琉球を経由して薩摩へ運ばれた金魚は、
琉金(りゅうきん)と名付けられた。
丸い体と長い尾びれが特徴だ。
色柄は、素赤(すあか)や更紗(さらさ)などがおなじみだが、
中には鮒の色のまま成長する個体もある。
鉄尾長(てつおなが)と呼ばれ、
日本ではあまり流通していないという。
銀色の金魚も、涼しげだ。

topへ

佐藤延夫 19年8月3日放送


Annie Roi
金魚の話  出目金

金魚は、突然変異の生き物だ。
琉金の群れの中に現れた、
目の飛び出た個体を繁殖したのが
出目金と言われている。
中国では明の時代から存在したようだが、
日本にやってきたのは明治時代。
中国からアメリカに向かう船が横浜に立ち寄った際、
これは珍しいと買い取ったのが始まりだという。
ちなみに英語では、
テレスコープアイと呼ばれているそうだ。

topへ

佐藤延夫 19年8月3日放送


hana *
金魚の話  らんちゅう

らんちゅうは、金魚の王様と言われている。
ずんぐりとした体で背びれはなく、
頭にある大きな瘤が特徴だ。
日本に伝わった最初の金魚、和金から派生した品種で、
愛好家による品評会が熱心に行われている。
ちなみに頭の瘤だが、
脂肪ではなく頭皮が増殖したものらしく、
餌は蛋白質ものが良いとされている。
金魚の王様よりも、
スーパーモデルと呼ぶのがふさわしそうだ。

topへ

佐藤延夫 19年8月3日放送



金魚の話  金魚すくい

室町時代、中国から輸入された金魚は、
江戸時代に一大ブームとなり、
一般家庭に広まったのは明治以降と言われている。
戦時中、戦後は下火になるも、
昭和30年代になると、
花柳界から金魚の人気は復活する。

金魚すくいが始まったのは、江戸時代の終わりごろ。
最初は網ですくっていたが、
丸くした針金に和紙を貼り付けた「ぽい」は
大正時代に生まれている。
ちなみに、金魚すくいの金魚は、
ほとんどが「和金」という品種だ。
今年も、夏祭りのお土産にいかがですか。

topへ

佐藤延夫 19年8月3日放送



金魚の話  オランダ獅子頭

オランダ獅子頭。
知らない人は奇妙に思えるかもしれないが、
れっきとした金魚の品種だ。
オランダで作られたわけではなく、
中国から輸入された金魚が
長崎を経由したため、なんとなく
オランダと呼ばれたのではないか、
という曖昧な説がある。
琉金から進化した品種で、
特徴は、優雅な尾びれと頭のこぶ。
名前に似合わず、とてもキュートな金魚だ。

topへ


login