こわい 幽霊塔
イギリス生まれの作家、アリス・マリエル・ウィリアムソンが
1898年に発表した小説『灰色の女』は
時計塔のある古い屋敷を舞台にしたミステリー。
これを明治の作家、黒岩涙香が『幽霊塔』という題名に変えて翻案した。
のちに江戸川乱歩が『幽霊塔』に独自のアレンジを加えて翻案、
さらに子ども向けには『時計塔の秘密』という作品に仕立てた。
『灰色の女』の流れを汲む作品はまだある。
『ルパン三世カリオストロの城』に登場する時計塔は
江戸川乱歩の『幽霊塔』に触発されたものだと宮崎駿は言う。