薄景子 19年12月29日放送
norak のら
年の瀬のはなし 年の瀬の語源
一年で一番慌ただしいのが、年の瀬。
「年の瀬」の瀬という字は、
「川の瀬」から来ている。
川の中でも浅い「瀬」の部分は、
水流が急に勢いを増し、
波がたってざわめいている。
そんな様子を
年末の慌ただしさと重ねたのだ。
「年の瀬」にこめられたもうひとつの意味は
江戸時代に広まった「ツケ払い」である。
年内に溜まったツケを精算しないと
翌年から何も売ってもらえない。
とはいえお金の調達はむづかしい。
急な流れを渡るような危うさで年を越すから
「年の瀬」という表現が生まれた。
さて、令和元年も、そろそろ終わり。
今年の「ツケ」は今年中におさめて、
新しい年を気持ちよく迎えたい。