恋文のいろいろ。 〜歴史〜
ひらがなが誕生した平安時代。
女性も日常的に文字を記すようになると、
手紙が大ブームになった。
平安時代のラブレターで重要だったのが、
和歌のセンスはもちろん、
どのような紙に書き、結んで届けるかということ。
陸奥の国でつくられた陸奥紙(みちのくがみ)と呼ばれる紙が
貴族には人気であった。
それを木の小枝に結んで届けるのが一般的で、
白い紙を梅の花がついた折枝に結んだり、
青い紙を柳の折枝に結んだり、
色の取り合わせにも美意識を宿らせていたんだとか。
恋文のいろいろ。 〜歴史〜
ひらがなが誕生した平安時代。
女性も日常的に文字を記すようになると、
手紙が大ブームになった。
平安時代のラブレターで重要だったのが、
和歌のセンスはもちろん、
どのような紙に書き、結んで届けるかということ。
陸奥の国でつくられた陸奥紙(みちのくがみ)と呼ばれる紙が
貴族には人気であった。
それを木の小枝に結んで届けるのが一般的で、
白い紙を梅の花がついた折枝に結んだり、
青い紙を柳の折枝に結んだり、
色の取り合わせにも美意識を宿らせていたんだとか。
恋文のいろいろ。 〜藤原実方〜
平安時代、20人以上の恋人がいたという
モテモテなプレイボーイ、藤原実方。
そのたくさんの恋人の中には、
あの清少納言もいたと言われている。
和歌の天才として知られる恋人に、
和歌にはかなりこだわりや向上心があったとされる藤原実方は
こんな歌を歌った。
かくとだに えやは伊吹の さしも草
さしも知らじな 燃ゆる思ひを
息吹山のヨモギのように燃えている私の心を
貴女は知らないのでしょうね。
さて、彼が燃やしていたのは、恋心?
それとも、お互いが得意とする和歌への競争心?
恋文のいろいろ。 〜ナポレオン〜
フランスの革命家ナポレオン。
1796年27歳のときに
彼は貴族出身のジョゼフィーヌ・ド・ボアルネと結婚した。
ナポレオンは、彼女のことを非常に深く愛しており、
こんなラブレターを送っている。
3つのキスを贈ります。
一つは、ハートへ。
一つは、唇へ。
一つは、瞳へ。
しかし、そんなナポレオンの熱い想いは届くことなく、
ジョゼフィーヌが浮気をしてしまい、
二人は離婚することになってしまった。
その後、ナポレオンは後妻をもらったが、
死の直前に呼んだのはジョゼフィーヌの名だったそうだ。
恋文のいろいろ。 〜坂本龍馬〜
まことにおもしろき女
これは、坂本龍馬が、自分の姉である坂本乙女へ宛てた手紙の中で
自分の妻であるおりょうのことを紹介したときの言葉だ。
筆まめで知られる龍馬は、
残っているだけでも130通もの手紙を出していたとされる。
今でも、彼を題材にしたドラマや映画でも、
やたらと手紙を書くシーンが多いように思う。
そのときの時勢から人間関係、
金品の貸し借りなど、
なにからなにまで、詳細に書き記していて、
中には3メートルにも及ぶ長文の手紙もあったとか。
妻のおりょうにも多くの手紙を出しているが、
その手紙は、おりょうの死後、
遺言によりすべて処分されたと言われている。
龍馬の愛情が、文字から、文章から、伝わってしまう恋文を、
彼女は、誰にも見せず、独り占めしたかったのかもしれない。
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