河田紗弥 20年2月15日放送
恋文のいろいろ。 〜歴史〜
ひらがなが誕生した平安時代。
女性も日常的に文字を記すようになると、
手紙が大ブームになった。
平安時代のラブレターで重要だったのが、
和歌のセンスはもちろん、
どのような紙に書き、結んで届けるかということ。
陸奥の国でつくられた陸奥紙(みちのくがみ)と呼ばれる紙が
貴族には人気であった。
それを木の小枝に結んで届けるのが一般的で、
白い紙を梅の花がついた折枝に結んだり、
青い紙を柳の折枝に結んだり、
色の取り合わせにも美意識を宿らせていたんだとか。