ラジオ旅行代理店 アンデルセンの場合
いらっしゃいませ。
こんな旅、あります。
童話作家 アンデルセンの場合。
旅を十回すれば、十回分だけ若返る。
旅は、精神の若返りの泉。
たしかに、知らない世界は刺激的。
好奇心もイキイキ。
生命力が強くなる気がします。
さて、次回の旅は、いつ?
自粛することなく、
自由に旅できる日が来ますように。
ラジオ旅行代理店 アンデルセンの場合
いらっしゃいませ。
こんな旅、あります。
童話作家 アンデルセンの場合。
旅を十回すれば、十回分だけ若返る。
旅は、精神の若返りの泉。
たしかに、知らない世界は刺激的。
好奇心もイキイキ。
生命力が強くなる気がします。
さて、次回の旅は、いつ?
自粛することなく、
自由に旅できる日が来ますように。
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ラジオ旅行代理店 戸川昌子の場合
いらっしゃいませ。
こんな旅、あります。
小説家 戸川昌子の場合。
孤独という切符を買ってでも、
自由な旅人でいたい。
独り旅。だからこそ、
誰にも束縛されず、
得られる自由がある、と。
でも、この夏は何かと不自由……。
孤独という切符は、
どれだけ売れるのでしょうか?
NASA’s Marshall Space Flight Center
ラジオ旅行代理店 チトーの場合
いらっしゃいませ。
こんな旅、あります。
世界で初めて自費で宇宙旅行した、
デニス・チトーの場合。
世界初でも、50番目でも、
500番目でも構わない。
ただ行きたいだけだ。
さて、あなたが行くなら、
何番目になるでしょう?
5,
4,
3,
2,
1,
発射!
想像するところから、
もう旅は始まっています。
宇宙、2時間、25万ドルから。
幸せのダイバーシティ
幸せとは何か?
人類は常に、それを考え続けてきた。
トルストイの名言の中に、
「幸せの形はいつも同じだが、不幸の形はそれぞれ違う」
という言葉がある。
しかし、本当にそうだろうか。
例えば、デンマーク語の「ヒュッゲ」という言葉。
これは、心地よく気楽な居場所を作り出して幸福感を
高めることを指す。
また、ドイツ語の「ヴァルトアインザームカイト」
という言葉は、森に一人でいる喜びを表している。
「アヤーナマット」とはイヌイットの言葉で
どうしようもならない現実を穏やかに受け入れる
ことを意味する。
こうした言葉で切り取られた感覚は、ユニークでありながら
わたしたちの「幸せ」のイメージを豊かに広げてくれる。
「幸せ」という言葉は一つしかないが、その言葉に
どれだけ多くの感情や、感覚を紐づけられるか。
それも、幸せになる方法のひとつなのかもしれない。
Daveybot
見えざる手の原動力
幸せとは何か?
人類は常に、それを考え続けてきた。
圧倒的大部分が
貧困で惨めである社会は、
幸福な社会ではありえない。
と言ったのは「見えざる手」という概念を生んだ
経済学の父、アダム・スミス。
人間はいかに利己的であろうと、
本性の中には、他人の運命に関心を持ち、
他人の幸福をかけがえのないものにする
推進力が含まれている。
この人間の、共感の力こそ
見えざる手の原動力だとスミスは考えた。
未曾有の危機の中で
混迷する世界の経済。
見えざる手は今、私たちを
どこへ導こうとしているのか。
jm_escalante
幸福のアルゴリズム
幸せとは何か?
人類は常に、それを考え続けてきた。
科学の発達により、人間の生化学的なメカニズムが
解明されるにつれて、人の営みも一種のアルゴリズムに
すぎない、という考え方が生まれている。
人間がある行動をするのは、人類が存在し続けるために、
そうプログラムされているからに過ぎないというのだ。
こうしたい、と思うためには、その引き金となる
何かの理由があり、その理由にも、引き金となる理由が
あり…と無限に後退していくプロセスの中に
自由な意志が介在する余地は存在しないように見える。
幸せとは、人間という種が効率よく生き残るために
プログラムされた「餌」である。
そう言われたときに、しかし強く反発する気持ちがある。
これもまた単なるプログラムだと言うのだろうか。
Muffet
炎と向き合う時間
幸せとは何か?
人類は常に、それを考え続けてきた。
仏教には「諸行無常」という有名な言葉がある。
すべてのものが、移ろい変わっていき、その形を
とどめない。ならば、ああしたい、こうすれば
よかったなどという一時の欲望や悩みに執着する
ことに、どれほどの意味があるのだろう、と
問いかける言葉である。
煩悩の炎を消し、悟りを開くなどということは、
普通の人間には無理だとしても、胸を焦がす
その炎のゆらめきを少し距離をおいて眺めてみる、
そのとき感じる静けさもまた、ひとつの幸せの
ありかたかもしれない。
幸せトレーニング
幸せとは何か?
人類は常に、それを考え続けてきた。
最近の研究によると「オキシトシン」という
生理物質が脳内に分泌されると、人は
幸福感を感じるらしい。
このオキシトシンは「抱擁ホルモン」とも呼ばれ、
人と触れ合うことで分泌が促される。
ソーシャルディスタンスが求められ、
なかなか抱擁は難しいご時世だが、
直接接触しなくても、見つめあったり、言葉を
交わすことでも分泌されるらしい。
会えないときこそ、慕情は募るもの。
ソーシャルディスタンスな今こそ、人との共感力を鍛え、
オキシトシンの出やすい体を作る
チャンスかもしれない。
Teemu Eskola
厳しさと幸福
幸せとは何か?
人類は常に、それを考え続けてきた。
幸福度ランキングで
3年連続世界1位のフィンランドは、
一年の半分近くを太陽が昇らない寒い冬が占めている。
厳しさこそが幸福の母なのか。
「けれどもほんとうのさいわいは一体何だろう」ジョバンニが云いました。
「僕わからない」カムパネルラがぼんやり云いました。
銀河鉄道の夜では、幸せの答えは無数の星の中に消えていく。
世界を取り巻く厳しい状況は、
私たちがそこから幸せを生み出せるかどうかを
試しているのかもしれない。
答えはない。けれど、ほんとうの幸せはきっとある。
たぶん意外とすぐそばに。
お金以上の幸せとは
幸せとは何か?
人類は常に、それを考え続けてきた。
聴く人を幸せな気持ちで包み込む
古典落語の傑作「文七元結(ぶんしちもっとい)」。
娘が父を思い
身売りを覚悟して用立てた五十両もの大金を、
店の売上げ金をなくしてしまい
橋の上から身を投げようとする奉公人の文七に出会って
つい、あげてしまう江戸っ子の人情を描いた
笑いと涙の物語である。
見ず知らずの若者に
かけがえのない娘がつくった五十両をあげてしまう。
常識では「ありえない!」父親の行為が
最後に予想もつかない幸せを連れてくる。
お金は大切。
でもお金以上の幸せも必ずある。
そう信じたい人間の気持ちが、
この噺を、時代を超える傑作にした。
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