名雪祐平 13年1月27日放送
Patrick Feller
大島渚がいた 4
俺たちは完璧に死刑場を調べ、
本物そっくりの死刑場を建て、
映画『絞死刑』の予告編。
大島渚は、
首つりのロープの輪に自分の首をはめ、
苦しそうに、しかし、必死に訴えた。
国家がある限り、
俺たちは何をするのも許される。
つねに国家に罪があり、
俺たちには罪がない。
国家こそ有罪で、
俺たちは無罪なんだ。
大島は、
国家はなぜ死刑や戦争で合法的に
人を殺すことができるか
という命題を観客に突きつけた。