松岡康 13年12月15日放送
葬儀屋と電話
1889年、
カンザスの葬儀屋アーモン・ストロージャーが、
革命的な発明をする。
ダイヤル式の電話だ。
なぜ葬儀屋の彼に、
このような大発明ができたのか?
当時の電話は、
電話局の交換手を呼び出して、
番号を告げ、人の手で接続してもらうものだった。
ある日ストロージャーは、自分が経営する葬儀屋への
電話注文が少ないことに不信を抱く。
原因を調べると、電話交換手が別の葬儀屋の女房で、
仕事の電話をすべてそちらにつないでいたことが判明。
そこから「人の手を介さない回線交換」を思いついたのだ…
強い意志で
日常に転がっている発明の種を見つけ、
育てることで、偉大な発明が生まれる。
葬儀屋ストロージャーの逸話は、
わたしたちにそう教えてくれる。