奥村広乃 14年4月27日放送
早起きが苦手な哲学者
今日、4月27日は哲学の日。
「我思う、ゆえに我あり。」で知られる
哲学者ルネ・デカルトは早起きが苦手だった。
10歳で名門ラ・フレーシュ学院に入学したが、
生まれつき身体が弱く朝寝坊を許されていた彼は、
ベッドの中でさまざまな事を考えるようになる。
精神を向上させるためには、
学ぶことよりもより多く熟考していくべきである。
デカルトにとっては、
自分自身で考え抜くことが、
人間として生きることなのだ。
晩年、デカルトは
スウェーデンの女王のために授業を行うが、
毎朝5時からの授業は早起きが苦手なデカルトの身体に堪え、
たちまち体調をくずし、肺炎で亡くなった。
デカルトはこんな言葉も残している。
精神を思う存分働かせたいと願うなら、
体の健康に留意することだ。