奥村広乃 14年4月27日放送
お酒と哲学者
今日、4月27日は哲学の日。
ドイツの哲学者イマヌエル・カント。
批判哲学を提唱し、
ドイツ古典主義哲学の父と言われている。
彼の書いた哲学書が難しいせいか、
気難しい孤独な老人を想像する人も多い。
しかし実際は、話題が豊富でおもしろく、
貴族の食事会によく招かれる人物であった。
カントはこんな言葉を残している。
酒は口を軽快にする。
だが、酒はさらに心を打ち明けさせる。
こうして酒は道徳的性質、
つまり心の素直さを運ぶ物質である。
お酒を飲むと素直になれる。
哲学者も我々も、それは変わらないようだ。