波多野三代 15年7月11日放送
別府温泉の立役者・油屋熊八 子供 篇
「こどもたちをあいした ピカピカのおじさん」
別府駅前に立つ銅像にはこんなプレートがつけられている。
「ピカピカのおじさん」とは油屋熊八が
子供達につけられたあだ名である。
昭和初期というまだ子供の人権が低い時代に、
歌や踊り、童話を通じて子供達を喜ばせる事に力を尽くした。
クリスマスには、水上飛行機からサンタクロースを登場させて
驚かせたという。
当時、日本航空輸送会社の運賃は、
東京〜大阪間の飛行で30円。
工場労働者の平均月給が2円65銭。
熊八は子供達の笑顔を見る為には
借金をも厭わなかった。