佐藤延夫 16年2月6日放送

160206-04
チャコ
与謝野晶子と温泉 伊豆・箱根の温泉

歌人、与謝野晶子には苦労が絶えない。
11人の子を養いながら借家を転々とし、
25年の間に8回も引っ越している。
だが50歳を越え、子どもが少しずつ巣立っていくと
湯宿に赴く回数も増えていった。
なかでも箱根や湯河原には毎年のように足を運んでいる。
それほど、このあたりの温泉が気に入っていたのだろう。
堂ヶ島温泉では、こんな歌を詠んだ。

  夕まぐれ 樋の湯烈しく 落ち来り 浴槽あはれに 揺れもこそすれ

箱根には有名な温泉が七湯あると言われており、
彼女は、20回以上も訪れたという。

  山荘へ 玉簾の瀧 流れ入り 客房の灯を もてあそぶかな

癒されたくなったら、のんびり湯浴みにでかけませんか。

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