石橋涼子 17年1月29日放送
宇宙のはなし スルタン・ビン・サルマン
あまりにも近くにあると、
その存在の大切さに気づかないことが多い。
なんて言うと、恋愛の格言や仕事の秘訣みたいだけれど、
距離があるからこそ見える価値というものはある。
たとえば宇宙スケールの距離で。
1985年に、スペースシャトル・ディスカバリー号に乗った
サウジアラビア初の宇宙飛行士、
スルタン・ビン・サルマンはこんな言葉を残した。
最初の一日か二日は、みんなが自分の国を指さした。
三日目、四日目は、それぞれ自分の大陸を指さした。
五日目、私たちの目にうつっているのは
たったひとつの地球しかないことがわかった。