熊埜御堂由香 18年1月28日放送
鍋の話 池波正太郎の小鍋だて
鬼平犯科帳など時代小説の名作を数々残した作家の池波正太郎。
彼は美食家としても知られ、エッセイや小説には
「小鍋だて」という、ひとりかふたりで食する
小さな鍋料理が何度も紹介されている。
実際、江戸時代のひとも火鉢を囲み食べていたという。
池波は言う。
江戸時代の男女も差し向かいで、小鍋だてをした。
小鍋だてとは、実に粋な食べ物だ。
雑炊までたどり着かないかも?
と思うほど、具材が詰まった大きな鍋もいいけれど、
誰かとふたりで小さな鍋を囲むのも、最高にあったまる。