薄景子 18年2月25日放送
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喫茶の話 ヘンリー・ジェイムスの言葉
英国で生まれた午後の優雅な喫茶習慣、
アフターヌーンティー。
ふわりと立ち上る高貴な香り。
紅茶とともに、サンドイッチやスコーンを
2、3段重ねのティースタンドにのせて楽しむ
上流階級文化の精髄である。
かつてイギリスでは、1日2食が主流だったため
小腹を満たすために始まった習慣らしい。
上流階級の女性たちにとって、
夕方は観劇やオペラを楽しむ社交タイム。
夕食前の空腹を紛らわすのにちょうどよかったことも
広まった理由だとか。
そんなアフターヌーンティー文化に
魅せられた小説家、ヘンリー・ジェイムスは
こんな言葉をのこしている。
午後のお茶という名で知られる儀式に
費やされる時間ほど、
心地よい時は人生でそうたくさんはない。