小野麻利江 18年5月27日放送
うたのはなし 越路吹雪のうた
いいうたって、なんだろう。
圧倒的な表現力でシャンソンを歌い上げた、
歌手・越路吹雪。
しかし何千回も歌っている「愛の讃歌」ですら、
歌うたびに、1からつくりあげようとした。
「あなたの燃える手で」とは、どんな手?
むつかしい。どうやって歌おうか。
じっくり掘り起こし、
稽古が終わる頃には、クタクタになっていたという。
越路自身も晩年、
TV番組のインタビューの中で、こう語っている。
歌になるまでには時間がかかります、消化するまで。
いいうたには、愚直なまでの情熱が宿っている。