永久眞規 18年10月27日放送
©️ Christophe MOUSTIER
文字の日「点字」
指先の感覚で読む、
視覚障害者のための文字「点字」。
その起源は、思いも寄らないところにある。
1819年フランス。当時砲兵大尉だった
シャルル・バルビエ・ド・ラ・セール。
彼は、明かりがない夜でも
兵士たちに正確に命令を伝達するため
「夜間文字」という暗号を開発した。
それは、厚紙に点を浮かびあがらせ、
12の点で音節や発音、単語を表すというもの。
そして、それが後にパリの盲学校で改良され、
「点字」として広く普及していくことになる。
後世に残るような発明は、
意外と当初の目的とは少し違うところで
重宝されているのかもしれない。