山口千乃 09年11月22日放送
John & yoko
ジョン・レノンが最後に遺した曲は
愛する妻にむけた、
とても優しいラブソングだった。
GROW OLD WITH ME
一緒に年を重ねよう。
ダコタハウスの寝室で、
この曲をヨーコに披露してから
たった一ヶ月後。
2人のラブソングは、銃弾の音にかき消された。
今日は、いい夫婦の日。
大切な人の声に、耳を傾けよう。
植村直己&公子夫人
冒険家、植村直巳。
命がけの挑戦を続ける中、
日本に残してきた夫人との唯一の連絡手段は、
手紙でした。
北極横断の532日間。
夫人にあてた手紙は、105通。
君の作ってくれたおしんこが食べたい。
と甘えてみたり、
迷惑をかけたけど、かんべんして。
と謝ってみたり。
最後は、いつも
元気で。
と、締めくくる。
何気ない言葉の中にも、
暗号のように
愛って隠れているんですね。
今日は、いい夫婦の日。
夕張夫妻
すべてを失ったとき、頼りになったものは、夫婦の愛でした。
北海道夕張市。
財政破綻で、
巨額の負債を抱えた田舎街に
たったひとつ残った財産とは。
シャッターが目立つ商店街で、
老夫婦が手を取りあって営むおまんじゅう屋さんに
答えはありました。
長年の愛です。
2007年、離婚率が日本一低いことに気づいた夕張市は、
夫婦円満の街を宣言。
市役所で交付される夫婦円満証をもらいに
全国から観光客が訪れ、
街は少しずつ活気づいてきました。
今日は、いい夫婦の日。
夕張市役所へは、駅から車で3分です。
龍馬とお龍
坂本龍馬は、
日本の歴史にだけでなく
夫婦の歴史にも革命をもたらした。
1866年、龍馬30歳。
背中に受けた刀傷を癒しに、
妻を連れて、温泉の旅へ。
ここから、日本人の新婚旅行が始まった。
今日は、いい夫婦の日。