礒部建多 20年8月16日放送
エコ葬儀
今日は、送り盆。
ご存知だろうか。
一人の人間の火葬において、
約300kgのCO2を排出することを。
これは人の一年間の生活における排出量に近い値である。
昨今、環境問題への関心の増加から、
「エコ葬儀」なるものが取り入れられている。
木材の棺の消費を抑え、
燃焼時間の短い紙製の棺を使用することで、
省エネを図る事が狙いだと言う。
環境への配慮は、素晴らしいことである。
と前置きをした上で、
自分の愛する人を送る瞬間に、
「エコ」や「省エネ」などの言葉を用いられてしまうのは、
なんだかとても寂しい気がしてしまう。
それは「言葉」の選び方の問題な気もするが、
「死」と言う事柄への配慮が足りない気がしてならない。