Mami_H
こども⑦ 「こそあどの森の物語」
児童作家・岡田淳の代表作の一つである
「こそあどの森の物語」。
主人公は、森の中に住んでいる少年「スキッパー」。
内気であまり人を関わりたがらないスキッパーは、
子供向け小説の主人公としてちょっと異色な存在だ。
岡田淳は、スキッパーについてこう語っている。
実は、できるだけスキッパーの成長には
ブレーキをかけたいなと思っているんです。(中略)
「自分の世界も大切にしていていいんだよ、
それはとっても素晴らしいことなんだよ…」というのもぼくは思うんです。
小学校の図工の先生を務めていた38年間、
いろんな子供たちと触れ合ってきた岡田淳。
だからこそ、彼の本には、
物語として「作られた」わけではない、
子供時代のリアルな空気が詰まっている。