それぞれの反戦旗 川久保玲
ファッションブランド「コムデギャルソン」の創始者、川久保玲。
反骨のデザイナーとして知られる彼女は、
戦後70年を迎える2015年、「反戦」をテーマに掲げた。
ひとは武器を持って強くなるわけではなく、
皆が自由であることが強い。
川久保の哲学を汲み、ブランド広告には、
「自由を着る」という言葉が力強く記された。
強い服を着ることによっても、人は自由になれる。
強い服を着たい時は、自分が強くなりたい時です。
自分を解き放つ、人と違う意見が持てる。それが自由だと思う。
川久保には、こんな持論がある。
日本は資源が少ないから、頭と知恵で国力を上げることに徹した方がいい。
文化や科学など各分野で他国よりも強くなれば、それが抑止力になるでしょう。
それこそが新しい反戦ではないかと。