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佐藤日登美 18年11月18日放送

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Gwydion M. Williams
AIと小説

「きまぐれ人工知能プロジェクト 作家ですのよ。」

このプロジェクトは、
「ショートショートの神様」と呼ばれた小説家・
星新一が書いた短編を解析し、
新たな物語をAIに書かせる、という試みである。

公立はこだて未来大学が進めるこの活動、
星新一の次女である星マリナはこう話す。

 人工知能によって、父の作品と同程度の、
 またはそれ以上の作品ができる日が来たら、そのとき、
 うれしいのか、悲しいのか、こわいのか、想像がつきません。

発想力だけは、人間のものであってほしい。
そんな気もしてしまう。

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佐藤日登美 18年10月21日放送

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Photo by Rebecca Oliver
ゲーム パックマン

黄色い球体のキャラクターがモンスターから逃げながら
迷路の中のドットをパクパク食べるビデオゲーム。
その名もパックマン。

パックマンが生まれたのは、シューティングゲーム全盛期の1979年だった。
当時、ゲームセンターは男性であふれ、
その様子に危機感を覚えたゲームデザイナー岩谷徹が開発した。

キャラクターに愛らしさを足し、操作は簡単に。
モンスターもカラフルに彩り、女性ユーザーを狙った。
これが大ヒット。
男女問わず、人気のゲームとなった。

パックマンは2012年には米タイム誌が発表した
「歴史上最も偉大なゲーム100本」にも選ばれている。

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佐藤日登美 18年10月21日放送

181021-02
Photo by noahg.
ゲーム オセロ

“A minute to learn, a lifetime to master.”
「覚えるのに一分、極めるのに一生。」

というキャッチフレーズがつけられているボードゲーム、オセロ。

プラハで開かれた今年の世界選手権で、11歳の福地啓介くんが
最年少記録を塗りかえてチャンピオンに輝く、といううれしいニュースが飛び込んできた。

さらなるサプライズがあったのは、福地くんが帰る飛行機のなか。
実は、機長の谷田邦彦さんが以前の史上最年少記録の保持者だったのだ。
谷田さんは機内アナウンスでそのことを告げ、福地くんの栄光を称えた。
機内には温かい拍手が広がったという。

「極めるのに一生」かかるゲームのチャンピオンが二人も乗った飛行機。
なんだかいいことがありそうです。

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佐藤日登美 18年9月23日放送

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Yohei Yamashita
月と、月見うどん

十五夜が近づくこの時期、
「月見」を冠した食べ物が街をにぎわす。
その元祖といえば、月見うどんや月見そば。

夜空に群がり立つ雲「群雲」を見立てた海苔をうどんやそばの上に敷き、
生卵を割り入れて汁と薬味を添える。
もともとは海苔と卵がセットで「月見」だったが、
今は卵だけで成立することが多い。

ちなみに、鍋焼きうどんに落とされた卵は
火が通って黄身が見えづらくなるため、「月見」とは呼ばない。

明日はお月見。
ご一緒に、海苔と生卵を乗せたうどんやそばはいかがですか。

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佐藤日登美 18年9月23日放送

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月と、タロット

タロット占いに使われるカードに、「月」が描かれている一枚がある。

太陽にも見える月が描かれ、地上に月光が降り注ぐ。
その下には塔のような建物と、
月に向かって吠える二匹の犬、そして水際にいるザリガニ。

一見神秘的な絵柄だが、実はカードとしてはあまり良い意味ではない。
正位置で出ると不安や変化、迷いを表しており、
それゆえカードのなかの犬は恐怖で吠えているという。
しかし、月のカードが逆位置で出た場合は
その不安な状況から脱却できるというお告げ。

もちろん、その結果をどう受け取るかはあなた次第だけれど。

明日はお月見。
タロット占いをしながら月を見上げる、
というのもいいかもしれません。

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佐藤日登美 18年9月23日放送

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月と、Fly me to the moon

月を歌った名曲、“Fly me to the moon”。
1954年のリリース以来、さまざまなアーティストがカバーしているが
最も有名なのはフランク・シナトラのバージョンだろう。

シナトラが曲を発表した1960年代、アメリカは「アポロ計画」の真っ只中。
「私を月に連れていって」と歌うこの曲と時代がマッチした。
テーマソングのように歌われた”Fly me to the moon”は
アポロ10号・11号に積み込まれ、
宇宙飛行士たちは月に向かいながらシナトラの歌声に耳を傾けた。

明日はお月見。
シナトラと一緒に月を見るのはいかがですか。

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佐藤日登美 18年8月19日放送

180819-01
ひでわく
夏祭り 盆踊りと二人の僧侶

夏祭りに欠かせない、盆踊り。
その立役者に、二人の僧侶がいた。

一人は、平安時代の空也上人。
民衆に仏教を広めようと、
それまで堅苦しかった念仏を歌うように唱え、踊りまでつけた。
この「念仏踊り」をさらに広めたのが、一遍上人。
彼は全国を練り歩き、この踊りを人々に披露してみせた。

こうして知れわたった踊りは、
やがて先祖供養という当初の目的から離れ、
庶民の娯楽へと変わっていく。
二人の僧侶が踊った舞は、いま、日本中で親しまれている。

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佐藤日登美 18年8月19日放送

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夏祭り 江戸時代の盆踊り

夏祭りを彩る盆踊りは、
江戸時代、男女の出会いの場だった。
旧暦7月15日、満月の夜に行われていたこともあり、
引力の影響からか気持ちが高ぶる人も多かったとか。
あまりの盛り上がりに、明治時代は「風紀を乱す」として
警察が取り締まる一幕もあった。
一度は衰退しかけた盆踊り。
時代が移ると、再び娯楽として復活し、
いまは日本各地で老若男女に愛されている。

出会いがあっても、なくても。
夏の夜、みんなで輪になる盆踊りは、なんだか楽しい。

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佐藤日登美 18年7月8日放送

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百楽兎
平成の夏 100回目の高校野球

日本の夏の風物詩、高校野球。
平成最後の夏である今年は、なんと100回目の開催。
記念大会ということもあり、
過去最多の56校が出場予定だ。

それに合わせ、
優勝校に手渡される「深紅の大優勝旗」が新調された。
実に60年ぶり、3代目の旗となる。
デザインは変わらず、
真っ赤な布地に「優勝」の二文字と、月桂樹。
京都の老舗旗専門店、西岡旗製造が丹精込めて制作した。

平成最後の夏にして、100回目の高校野球。
真新しい優勝旗を手に入れるのは、どの学校か。

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佐藤日登美 18年7月8日放送

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平成の夏 青春18きっぷ

平成最後の夏休み。
海外旅行もいいけれど、
電車に揺られながらの国内旅行も捨てがたい。

そんなとき使いたいのが、青春18きっぷ。
JRの普通列車と快速列車であれば、一日乗り放題。
それが5回分ついて、11,850円。
うまく乗り継げば、朝いちで東京を出発すると
北は青森、南は福岡まで辿りつけるとか。

学生をイメージした「青春」と、
その象徴的な年齢「18」を掛け合わせたのが名前の由来だが、
何歳であっても使えるのがいいところ。

そう、青春に年齢制限はない。
きっぷ片手に、ちょっと冒険してみる夏もいいかもしれない。

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